初心者にもわかるファイルメーカーの
使い方

FileMaker 認定資格試験対策 備忘録 Part.4

2020-11-27 |  

こんにちは、FM課 日壁です。
前回に引き続き、試験対策学習ガイドより今回はレイアウトの作成を取り上げたいと思います。

データベーススキーマの定義と同じく、試験問題割合は10%~15%ですが、FileMakerが他システムと一線を画す大きな役割を持った部分であることは間違いありません。

では問題を見ていきましょう。

[問]

FileMaker の根幹をなすのは「Context is king」という言葉です。
この考えは、スクリプトの作成、データの入力、レイアウトの作成などの FileMaker の処理にどのように影響しているでしょうか。

[答]

FileMaker におけるコンテキストとは、レイアウト、現在の対象レコード、および現在のレコードの元になっているテーブルオカレンスのことを示しています。
FileMaker での処理はほぼすべて現在のコンテキストから実行されるため、コンテキストが正しくないと予期せぬ結果を招くことがあります。
たとえば、「学生」レコードを削除するスクリプトについて考えてみます。
[レコード/検索条件削除] スクリプトステップは単純に現在アクティブなレコードを削除するため、現在のコンテキストが教師のレコードまたはクラスのレコードであったときにスクリプトを実行すると、誤ったテーブルのレコードが削除されます。
[レイアウト切り替え] や [関連レコードへ移動] を含むさまざまなスクリプトステップを使用して現在のコンテキストを変更または確認できます。

[解説]

今回の問題は”考え方”に関してでした。
コンテキストは現在使用しているレイアウトがどのテーブルかを中心に考えると理解しやすいです。
どのレイアウトからどの関連先テーブルを参照するのか?
FileMakerの命令系統は現在のレイアウトテーブルから発することを念頭にすることが大切であると回答できるかと思います。

[問]

開発者はオブジェクトタブを使用してオブジェクトを隠すことで、レイアウト上の他のオブジェクトを操作できます。
オブジェクトが再び表示されるのはどのような場合でしょうか。

[答]

オブジェクトタブを使用して非表示にしたオブジェクトは、ブラウズモードにすると常に表示されます。
ファイルが閉じられてから再度開かれた場合はレイアウトモードでも表示されるようになります。

[解説]

オブジェクトタブはFileMaker 16シリーズより実装された、レイアウトオブジェクトを管理するツールです。
これが実装されたことにより重なったオブジェクトの管理や、グループ化されたオブジェクトの管理が飛躍的に向上しました。

今回問題になった、オブジェクトを隠すというのは、レイアウトモードに移行しオブジェクトタブより対象のオブジェクトを選択し上記の目のマークを押下することでレイアウトモード中は指定のオブジェクトを非表示にすることができる機能です。

今まで重なったオブジェクトの下層にあったオブジェクトを触る時には上層のオブジェクトを触って、一度配置をずらして触るということをしていましたが、この機能が実装されたことでその手間が一気になくなりました。
開発側としてこれほど嬉しい実装はなかったです。

今回はレイアウトの作成に関しての備忘録でした。

その他の問題と答えはFileMaker18資格試験学習ガイドに記載されていますので、是非チェックしてみてください。

次回は計算式に関しての学習の予定です。

to be continued…