初心者にもわかるファイルメーカーの
使い方

FileMakerでガントチャート

2021-06-08 |  

こんにちは、山本です。
いろいろな基幹システムを担当すると、日付や時間のデータを持たせて管理することがよくあります。
日時の計算は少しクセがあるものの、それほど難しいものではありません。
しかし、人とは欲深いもので、”見やすいグラフ的なものが欲しい”と思ってしまいます。

個別に要件を定義して、ユーザーにあったものを開発するのがベストではありますが、毎回仕組み を構築するのは正直面倒臭い...(デバックも大変)

そこで、どんなシステムでも使いまわせて簡単にできるガントチャートを作ってみたので紹介した いと思います。

・テーブルとフィールド

ガントチャートを表示したいテーブル

上から順に説明していきます。

・ganntChart_Begin_Date
ガントチャートの表示開始日付をいれるためのフィールドです。
グローバル格納に設定しましょう。

・ganntChart_date
表示開始日付から、自分の繰り返し位置だけ追加するだけの計算フィールドです。

注意点として、繰り返しフィールドの計算式は、参照するフィールドが繰り返しフィールドでなくても、強制的に繰り返しフィールドだと判定して、参照フィールド[n]となってしまうので”[1]”をしっかりつけるようにしましょう。

・ganntChart_day
ganntChart_dateから日付のみを取得する計算フィールドです。

・開始日付、終了日付
見たままのフィールドです。

・ganntChart_Display
データを入れずに表示するためだけの繰り返しフィールドです。

・レイアウト

日付と時刻を所持しているテーブルをリスト形式で表示するレイアウトを作成してください。
ヘッダにganntCagrt_Begin_DateとganntChart_Day
ボティにganntChart_Displayを配置します。

それっぽくなってきました。

・条件付き書式

あとはgannt_Chart_Displayに条件付き書式を追加し、色を変更させるだけです。

少しややこしいですが、繰り返し位置に該当する日付に対して、自分自身が範囲内かを判定しているだけです。
例のように開始日付と終了日付の命名を縛ればより汎用性が高まるでしょう。

完成しました!!
どうでしょうか、”見やすいグラフ的なもの”になったのではないでしょうか。

・まとめ
もう少しレイアウトを作り込めば、よりそれっぽくなります。

応用すれば時間単位でも表示できます。

一度作ってしまえば、あとはコピペでどんなシステムにも組み込むことができるので、皆さんもぜひお試しください。